3つのナイトメアー



迎え出た麻衣は、まるで絵本から出てきたニンフのようで、一瞬、美樹はまぶ


しそうに目を瞬かせた。


「彩乃が、最近ずっと学校で麗奈ちゃんが元気がないっていうから、心配でた


まらなくなって。いきなりごめんなさい。麗奈ちゃん、どんな具合なんです


か?」


 美樹は、直美のいったことを、そのまま自分に置き換えて話した。


「まあ、それで心配してわざわざ来てくれたの。どうも有難う。でも、大丈


夫。麗奈はこの通り元気よ。ちょっと、疲れてただけだと思うの。麗奈、彩乃


ちゃんが来てくれてるわよ。一緒に遊びなさいな」


 呼ばれて自室から出てきた麗奈は、多少青白く見えたが、柔らかく微笑んだ


表情に、特に変わったところは見られなかった。麻衣によく似た愁いを帯びた


瞳は冴え冴えとしていて、相変わらず大人びた魅力を漂わせている。


「彩乃ちゃん、いらっしゃい。こっちで遊ぼ