ら。彩乃はゆったり伸び伸びと育ってくれてますし」
直美は笑ってから、真剣な顔で言った。
「せや、せや。あんたんとこは、心配いらんわな。問題は麻衣さんの家や。あ
の母娘、不自然やと思えへん? 他人行儀っていうか、麗奈ちゃん、お母さん
にえらい気を遣ってるように見えるんやけど」
「そうかしら? あそこは上流家庭ですもの。育ちが良くてお上品なだけよ」
美樹が精一杯皮肉を込めたのにも気づかず、直美は別のことを話し始めた。
「早紀が心配してんのやけどな、麗奈ちゃん、最近体の調子が悪いみたいなん
やて。学校でよくふらつくそうや。今日も顔色が優れんようやったけど、あん
たどう思った? 彩乃ちゃんは、なにか言ってへんか?」
「さあ、いつもと変わらないように思ったけど。彩乃や早紀ちゃんと違って、
麗奈ちゃんは元々色白で華奢な子だから。彩乃も別にな
