ずかった。でも、わざわざパパの前で大袈裟に言いあげるなんて、どこまで
根性が悪いのかしら。憎らしい子。
血相を変えて亜弓を突き飛ばそうとしたあたしの体を押さえながら、パパ
は言った。
「なに逆切れしてるんだ! この子は少しも悪くない。少し前から、お金が
いつの間にかなくなってたのには気づいてたんだ。でも疑いたくなかったか
ら、最初からなかったものとして、忘れようとしてたんだ。あれほど言って
あったのに、まだあんな高い店に出入りしてたのか! お前には呆れたよ。
これからはお金の管理はオレがする。オレが必要だと認めた物だけにお金を
払ってやる」
パパは、ありったけの怒りを込めて、乱暴にドアを閉めてリビングから出
て行った。
「ふん、何さ! あれだけへそくってんだから、一杯お金もってるくせに。
デブでケチでスケベの、最っ低~! ちょっと前までは、こんなにうるさい
ことは言わなかったのに、
