3つのナイトメアー





 今日はとうとう、あの夜パパから盗み出したお金で散在してやった。久し


ぶりに気が晴れた。なんともいえない高揚感に浸りながら、鼻歌まじりに晩


御飯の支度をしていると、パパが帰って来た。いそいそとお皿を並べるあた


しの顔を、パパは驚いたように見つめながら言った。


「今日はえらくご機嫌だけど、何かあったのか?」


「ううん、別になにも」


「そうか、いい匂いだな。早く食事にしてくれ」


 その時、シチューを温め直しているあたしの後ろから、亜弓の素っ頓狂な


声が聞こえてきた。


「キャ~、この袋のブランド、あたし知ってる~。めっちゃ高いんだよね」


 家に帰ってからとても忙しくてバタバタしてたから、つい買ったお洋服を


袋に入れたまま、リビングに置きっぱなしにしてたのはま