三品直美から思いがけない過去の打ち明け話をされた数日後、美樹は又、
浅見麻衣の自宅に彩乃と共に訪れていた。先に来て、早紀とDVDを見ている
直美をチラッと見ると、この前の話など忘れたかのような涼しい横顔だ。麻
衣は今日も、中にたくさんの珍しいドライフルーツの入った、ドイツ風焼き
菓子でもてなしてくれる。
「麻衣さんって、英語だけでなく、お料理も得意なんて、なんて素敵なの。
このお菓子なんて、そこら辺りのお店のより美味しいわ。今度、是非、作り
方を教えて下さいね」
お世辞抜きに自然と誉め言葉が出る美樹に対し、直美は、相変わらずクー
ルな表情を崩さないまま黙々と菓子片をフォークで口に運んでいる。麻衣
は、鷹揚な笑みを浮かべながら、美樹達に提案した。
「そうだ。私、少し前まで懇意にしてたシャンネルの新作発表を兼ねたお茶
会の招待状を
