の顔を、両手で包みこんで無理に自分の方に向けようとしている。手に込め
られた力が、どんどん強くなっているわ。パパは、あれをしようとしている
んだ。嫌な予感がして、恐る恐る目を開けると、いつの間にか裸になってい
たパパの下腹がいきなり飛び込んできたわ。さっき、エグジャイルのギリシ
ャ彫刻のような引き締まったボディーを見た後だったから、パパの幾重にも
弛んだ脂肪まみれの下腹が、よけい醜くく感じられたわ。
「お前は、なんて可愛いんだ」
そう言いながら、あたしの上に重なってきたわ。そんなにあたしのことが
可愛いのなら、昼間にカードで好きなだけお洋服を買わせて欲しいわよ。昼
は亜弓のことばかり可愛がるくせに、夜だけあたしのことが可愛いなんて、
矛盾してるわ。夜、可愛くなくて結構よ! 疲れてるんだから眠らせて欲し
いわ。だけど、可愛いの後に続くこれ、どうしても慣れない。パパは嬉しそ
うだけど、あたしはちっとも嬉
