パパは、大きな声で怒鳴ってから、DVDのカセットをデッキから乱暴に取
り出し、床に投げつけてから出て行ったわ。亜弓がデニーズにどんなに現を
ぬかそうと何も言わないくせに、何故あたしがほんの少しの間だけ、こっそ
りエグジャイルを楽しむのをそんなにも責められなくてはならないの? 大
好きなお買い物や、芸能人のファンになることすら制限されて、あたしは亜
弓に尽くすためだけに生きろってことなの? これまで、あたしは亜弓より
遥かにパパに対して貢献してきたわ。それなのに。あたしはこんな酷い仕打
ちをされた自分がみじめで情けなくて、ベッドに入り、まくらに顔を押しつ
けて泣いたわ。昼間の疲れが一気に押し寄せてきて、そのままうとうとして
いると、さっきとは打って変わって表情を和らげたパパが、あたしの横にそ
っと足を滑らせて入ってきた。
「さっきは言い過ぎた。まだ、怒ってる?」
反射的に体ごと反対方向に反らせたあたし
