3つのナイトメアー



を買っちゃ駄目なのよ! 苛々が爆発しそうな時にでも、美味しい物を作っ


てしまう、妥協しない完璧主義の習性には泣けてきそうよ。


 あたしは、無理に作った笑顔で、さっきまでお客様が寛いでいたリビング


に、ご馳走を並べていったわ。パパの食欲は旺盛で、次から次へと空の皿が


積み重なっていったわ。最近、頓にお腹が出っ張ってきたのに、それ以上弛


んでどうするのよ! 亜弓は、食べながら学校であった出来事を楽しそうに


パパに話しているわ。


「お前は可愛いから、クラスの男子に人気があるだろう。でも、簡単に誘い


にのっては駄目だぞ」


「いいえ、パパ、クラスの男子なんて目じゃないわ。あたしは、デニーズの


アイドルのすばくんぐらいイケメンじゃないと駄目なの」


 ふん、何がすばくんよ。こんなに早くから色気づいてやらしい子。パパも


それをたしなめるどころか、可愛いくって堪らないって顔