かけてきたらしい直美母娘が、息を弾ませながら笑いかけている。こうなる
のが嫌で早めに出てきたのにと、美樹は内心舌打ちしたくなる気持ちを抑え
て、引きつった笑顔を向けた。
「やけど、麻衣さんも、毎回あんだけの英語教材揃えて、手作りのお菓子を
焼いて、うちらをもてなしてくれてるけど、えらい金も暇も余ってるんやろ
な。うちには、考えられんこっちゃ。永遠の乙女です、って顔で、いつも笑
ってはるけど、なんや、胡散臭いと思えへん?」
美樹の顔色がさっと変わるのを見た直美は、慌ててつけ足した。
「堪忍、堪忍、あんた、麻衣さんの崇拝者やものな。うちもただで教えて貰
ってんのやから、感謝せなあかんのにな。ハハハハ。なんせ、育ちが育ちや
さかい、こんな言い方しかできへんけど、堪えたってな。まあ、せっかく子
供同士が仲良しになったんやから、うち
