3つのナイトメアー



イプだった。なによりも癪なのは、直美の娘の早紀の方が、彩乃よりずっと


頭の回転が良く、呑み込みが早いことだ。麗奈も賢い子供だったから、自然


会話が弾むのか、早紀の方に片寄りがちで、三人で集まっていると、彩乃一


人だけが、ぽつんと取り残されていることが多い。直美達母娘より、自分達


の方が、よほど麻衣を尊敬して慕い、気を遣っているのにと、美樹は悔しく


てならない。しかし、直美の存在さえ気にしなければ、この集まりは美樹に


とって、麻衣と同じセレブの仲間入りをしたようなゴージャス気分を味わえ


て、楽しかった。


 そうして、あっという間に、二時間余りが過ぎた。そろそろ暇をつげなけ


ればと、腰を上げた美樹は、麻衣にお礼をのべてから、彩乃と共に麻衣の家


を出た。


「美樹さ~ん、待ってや。そんなにせかせか歩かんでもええやん。途中まで


一緒に帰ろや」


 どきっとして後ろを振り返ると、後を追い