「なーんか、純愛な恋愛したいねぇ」

 そう呟くのは、不機嫌顔で私のコーラを飲む美波。

 「何気にウチのコーラのまないでよー。」

 コーラを奪われた美波は声を荒げて言った

 「そーゆーゆみだって恋愛したいんじゃないの?!」

 うーん・・・恋愛ねぇ、

 今のところそんなにしたくないんですけれども。

 そのとき美波が携帯をみて、あっと叫んだ。

 「そうだよ!凪って誰が好きなのかわかる!?」

 凪ねぇ…別の中学のタメの友達の凪。

 私の中学はいわゆる真面目な学校で

 私は荒れていた方なので別の中学としか絡みがなかった。

 会ったら話すけどね、遊んだりはしないのよ

 凪には好きな人がいるらしく、ブログに

 好きな人のことを書きまくっていた。

 そういえば誰なんだろっ!

 「電話して聞いてみるかっ!」

 そう言って私は、ちょっと傷のついた白いコムをいじった。