苺恋唄-イチゴコイウタ-




「俺なら平気だから、気にしないで。下にTシャツも着てるし。それよりさ、その制服ってS女でしょ?俺の従兄が、今年からS女で数学教えてるんだけど、知らない?神影椿って言うんだけど」



神影先生…?!


その名前を聞いて少しドキッとした。



「知ってるよ。3年の担当だからあんまり関わりないけど、どの学年からもすごい人気だし。でも今日ね、先生にいちご・オレ貰っちゃった。私大好きなんだ」



「そうなの?椿兄もいちご・オレ好きなんだよ。顔に似合わず」



そうなんだ…。


先生の意外な一面を知った。



「そう言えば自己紹介まだだったね。俺は神影コウ。K高の2年だよ」



“神影コウ君”



やっと彼の名前を知ることが出来た。


これは大きな進歩だと思う。



「私も一応しておくね?鳴海那智。S女の2年です。さっきは恥ずかしい物見せちゃったけど…よろしくね?」



「うん!こちらこそよろしく」



さっきまで緊張していたはずなのに、先生の名前を聞いて少し安心した。


彼と、もっと喋りたいと思えた。