「先生……お見合い、行って下さい!お願いします…!」
俯きながら言った私は、ゆっくりと顔を上げて、先生の顔を見る。
先生は物凄く驚いた顔をしてた。
「先生が私のこと思ってくれるのは嬉しいけど、私のせいで、先生のお祖父さんに迷惑かけるのはイヤ…です。だからお願いします」
自分がバカなこと言ってるのはわかってる。
自分の彼氏にお見合い出てなんて、普通言わないよね……。
でもね…先生の家族だったら、大切に思いたいの…。
「はぁ…」
先生はため息を吐いて
「那智が“どうしても”って言うなら出るよ。まぁ出ないよりは出て断る方がマシだろうしな」
先生は納得してくれたようだった。
「ただ、条件がある。那智も来いよ」
不適な笑みを浮かべる先生の言ってる意味が私にはわかんなくて、まばたきを繰り返した。
「会場に一緒に行くのが俺の予定だから、那智が来なきゃ意味ないじゃん」
先生は笑顔を見せる。
普段かっこいい先生のかわいく見えるその顔に敵うハズもなく、私は一緒に行くことを約束した。


