苺恋唄-イチゴコイウタ-

余りにもあっさりしていて、私は驚きの余り、口をパクパクさせていた。



「随分とあっさりしてるんですね」



瀧口ちゃんが聞くと、先生は右手で髪をクシャクシャってして



「だって俺、参加する気ねぇもん」



と、ため息を吐いてまた、あっさりと答える。



「それ出ないとマズいんじゃないですか?」



少し呆れたように、瀧口ちゃんは聞いた。


それから立ち上がって、スカートをパンパンってして、先生の方を見てる。



私も慌てて立ち上がろうとすると、目の前に大きな手が差しのべられた。


それは私の大好きな先生の手で、私は迷うことなく、その手を取った。



「ちょっとぉ、彼氏のいない私の前でイチャつかないでくれる?」



瀧口ちゃんは腕を組んで、ほっぺを膨らませてる。


私もちょっと恥ずかしくなって、先生から離れると、スカートを整えた。



「で、さっきの話」



「ちょっと待て。その前に」



まだ少し不機嫌そうな瀧口ちゃんに、先生が“待った”を掛ける。



「今回は瀧口も一緒だったからまだいいけど、もし次があった時は気を付けろよ。他の奴らにバレるかもしんねぇし」