苺恋唄-イチゴコイウタ-




「先生呼んで聞いてみる?」



瀧口ちゃんは手すりに寄っ掛かって私に聞く。



どう返していいかもわかんない。


俯き加減で黙ったままの私に



「よし!メールしてみよう!」



って、瀧口ちゃんが提案する。



それから言われるままに文章を打って、送信ボタンを押した。



「授業中かな…?」



ポツリと言って、私はため息を吐いた。



「大丈夫だよ。たとえそうだとしても、メールには気付いてくれるでしょ?」



瀧口ちゃんの言葉にコクンと頷いて、フェンスの向こう側に目をやる。



先生は学校にいるときはいつも、ケータイをマナーモードにしてるって言ってた。



今頃先生のズボンのポケットの中で小さく振動してるのかな?


気付いてくれたかな?


どんな顔で読んでるかな?


なんて、考えてた。



瀧口ちゃんはいつの間にか座り込んでて



「パンツ見えるぞぉ」



なんて言ってる。



風に揺れるスカートを、私は慌てて手で押さえた。


それを見て



「那智かわいい!」



って、クスクス笑う瀧口ちゃんのがかわいいと思った。