苺恋唄-イチゴコイウタ-

頭がズキズキする。


さっき打つけたのが今頃になって痛み出す。



「情報源は噂好きで有名な先輩だっていうし…一応先生に聞いてみたら?」



小浪ちゃんが私の手を握って言った。



もしそれが本当だったら、なんで先生は何も言ってくれなかったんだろう……。



HR開始の鐘が鳴る。



「やっば」



私たちは慌てて教室まで走った。



幸い担任の先生はまだ来てなくて、何事もなく席に着くことが出来た。



でも私は、さっきの話が気になって、授業どころじゃない。


授業中ずっと下を向いたままのせいか



「大丈夫?具合悪い?」



と、何人かの先生に聞かれ、その度に、無理に笑顔を作って



「大丈夫です」



と答えてた。



流石に昼休みにはそれも限界で、瀧口ちゃんを誘って5、6限をサボることにした。



「付き合わせてごめんね」



私が言うと瀧口ちゃんは笑って



「全然いいよ」



って言ってくれた。



屋上には私たち二人しかいなくて、グランドでは1年生と思われるクラスが体育の授業をしていた。



風に少しだけ、桜の匂いがした。