苺恋唄-イチゴコイウタ-

先生と付き合い始めて2週間が経った日の朝。


いつものように駅でバスを降りてすぐ、コウくんに会った。



「おはよー」



最初に言ったのは、コウくんで、私もすぐに返した。



「コウくんに会うの久しぶりだね」



「本当にね。2週間ぶりくらい?俺は、朝は練習があるから早めに学校行くし、夕方も遅くまで練習やってるから、今までと時間が違うんだよね」



この2週間、コウくんに会うことはなかった。


朝から疲れた様子で、コウくんはため息を吐いてる。



「練習って部活?」



「そうそう。助っ人…って言うか、ただの人数合わせなんだけどね。大会が近くてさぁ。今日は朝練なしになったけど、夕方がなぁ…」



さっきよりも深いため息を吐いて、コウくんは肩を落とした。



「なんか大変そうだけど、頑張ってね!」



「うん、ありがとう!じゃあ、またね」



私の言葉に笑顔で返すと、いつもとは違うスポーツバッグを肩に掛け直して、コウくんは走っていった。


その背中が懐かしく思えた。



それからまた、いつもの道を歩いて学校に向かう。


もうじき桜の季節が終わる…。