苺恋唄-イチゴコイウタ-




「あの後ろ姿はいつ見ても綺麗だよね」



また瀧口ちゃんが話しかけてきた。


私たちは何気に話が合うみたい。



「髪も綺麗だしね」



先生の肩より少し下くらいまで伸びた黒髪はキラキラして見えた。


「那智は髪短いもんね。伸ばさないの?」



「あんまり伸ばしたことないんだよね…。いつもこんくらいだから」



私の髪は顎くらいまででカットされている。

何故かと言えば、私がめんどくさがりだから。


過去に、今よりも少し髪が伸びた時があった。



「頭を洗って、めんどくさがって乾かさずに寝たら、翌朝頭痛に襲われた…」



そう話したら瀧口ちゃんに爆笑された。



「そんな笑うような話でもないと思うけど…」



「ごめんごめん。なんて言うか、那智らしいと思って。なんか笑いすぎで涙出てきた…」



目元を擦りながら瀧口ちゃんは言った。



「何々?なんの話?」



瀧口ちゃんの笑い声を聞いて、楓と渚が私たちの席まできた。



「那智の髪が短い理由」



瀧口ちゃんが二人にさっきの話をする。


やっぱり爆笑された。

二人してお腹を抱えて笑ってた。