苺恋唄-イチゴコイウタ-

担任はニッコリとして言った。

補習なんて嫌だなぁ…。



「因みにうちのクラスはお前だけだから」



さらに追い討ちをかけられて、私はさっき以上に落ち込んだ。



「でも、喜べ。今回の補習の担当は神影先生だぞ!良かったな」



何が良かったのか全然わかんないけど、とにかく複雑な気分…。



「話は以上。戻っていいぞ」



自分の席に着いて、机に突っ伏す。



すぐ後に、数学の先生が教室に入ってきて、授業開始の鐘が鳴った。



黒板に書きながら何か言ってるけど、サッパリ分かんない。


ハッキリ言えば字も読みにくくて、ノートも取りづらい。



この時間が一番嫌い。

早く終わることを願った。


でも嫌なことって、時間を長く感じちゃうんだよね…。



あまりにも退屈で、ノート取るフリをして、落書きしてみた。



段々楽しくなってきて、気が付いたら授業終了の時間。



先生が教室から出ていった後でノートを閉じ、椅子に座ったまま伸びをする。



「さっきの時間何してた?」



隣の席の子が聞いてきた。



「ずっと落書きしてた」



「やっぱり?河童が睨んでたよ」