苺恋唄-イチゴコイウタ-

予鈴が鳴る。



「今日って1限から数学だっけ?」



「面倒くさぁい」



楓と渚はそんなことを言いながら歩き始めた。


1限から数学なんて嫌だなぁ…。

朝からテンションが急降下する。



「那智!置いてくよぉ~」



「え、待って!」



私は慌て二人についていった。



教室の戸を開けて、皆と挨拶を交わす。



「那智朝から元気ないね。どうしたの?」



「1限から数学だからでしょ?!」



私が元気ないときは大体数学のある日って、同じクラスの子は皆知ってる。



本鈴が鳴って、担任が教室に入ってきた。



当番の合図で起立して朝の挨拶をする。



「HR始めるぞ。つっても特に連絡はなし!1限始まるまで自由にしてていいぞぉ。鳴海はちょっと廊下に来なさい」



担任はそう言って教室を出た。


私もそれについて廊下に出る。



「お前今回の数学の実力テスト酷かったな。先生は悲しいよ」



出てもいない涙を拭って担任は言う。



「あの先生の教え方分かり難いんですよ…」


私もポツリと呟いた。


「まぁ、そう言うことで今日から補習な」