苺恋唄-イチゴコイウタ-

思っていることに気付いてくれる。

それが先生なりの優しさなんだと思う。



とりあえず校舎内に入る。

思った通り、下駄箱の所で楓と渚に捕まった。



「見てたよぉ~!いい感じじゃん」



渚がニヤニヤしながら言う。


やっぱり勘違いしてるし…。



「別に私は先生のこと好きとかじゃ…」



「でも昨日いちご・オレ貰って嬉しそうにしてたじゃん」



楓の言葉に私は驚いた。



「先に帰るって言ってたじゃん!なんで知ってんの?!」



私の反応を見て、二人は笑い出す。



なんか恥ずかしくなってきた…。



「確かに嬉しかったけど…!」



「けど?」



興味津々に聞いてくる二人に敵うハズもなく、私は話を続けた。



「別に好きとかじゃないもん…。そりゃ好きか嫌いかって聞かれれば、好きだけど…恋愛感情じゃなくて、人として普通よりちょい上くらいの好き!」



自分で言っててよくわからなくなってくる。

感情を言葉で表すのが難しいなんて、初めて知った。



「大体、先生と生徒じゃ無理な話だし…」



「そんなんわかんないよ?本人たちの気合い次第だぁ!」



二人は真剣だった。