「...くん..........さん...........。

 はい。

 まずは、流しで25m泳いでください。

 1列目、入りなさい」

チャポン...

静かに、水音が響いた。

ゴーグルをつけ、準備ok!

ピッ

笛の音と共に泳ぎ始めた体。

あたし自身、自分で泳いでいるという感覚がない。

体が勝手に泳いでいるって感じ...


ガンッッッ

『陵、速い~』

『ほんと、速くなったよね』

『美雨だって、タイム速くなってるし』

『そんなに変わってないもん...』

『あたしの事、忘れんなぁ~』

『秋穂の事、わ...忘れてなんかないもん!』

『ほんとぉ?』

『ほ...ほんとだもん!!』

『『『アハハハハ』』』

ブチッッッ