席に座り、あいにくあたしの 前の席はチャラいやつ。 香水くさいしうるさいししつこい。 「ねぇねぇ、麻衣ちん。アドレス 教えてよ~♪」 結城のほうをちらっと見ると 他の女の子と笑顔で喋ってる。 結城はもうあたしのことなんて 忘れたんだね。 もう、あの笑顔があたしに 向けられることはないんだね。