「やっぱり、これじゃ駄目なのよ…。選び直し!!」


そう言われて、私の部屋に来ている。

今日は私のお姫様の胡波[こなみ]の家にいる。

なぜかって?

西前グループの一番立派なホテルの
創業10周年記念祭なのだ。


「じゃあ、それっぽいものを見せるから胡波が選んでね!」

私はクローゼットから服を取り出す。

「これ!」

「地味。」

「これ!」

「見た目、寒い。」

「これ!」

「うーん、まぁまぁ。」

「よし…じゃあこれとなにかにしよう。」

「スカートね。」

う…。