そこにはダンボールに入った、一匹の子猫がいた。 「ニャー…ニャー…」 ずっと鳴いていた。 それが泣き声に聞こえて… なぜか、かわいそうに思えた。 でも学校には行かないといけない… そう思って、少しでも濡れないように、タオルを被せて、傘を置いてあげた。 私は濡れてもいいが、この子は濡れてほしくない。 寒い思いをしてほしくない。 直感で、そう思った。 それからは、雨に濡れながらも学校に行った。