~雅 side~
いつも通り溜まり場に来て、2階にある幹部部屋のソファーで、タバコを吸いながら暇つぶしをしてた。
…ら、
雪が誰かを担いで連れてきた。
女…??
「雪~??
誰だよ、そいつ。」
だんだん声が低くなる。
「ここには、女を連れ込まねぇって決まりがあんだろうが。
ふざけてんのか??」
「ちゃう、ちゃう!!
朝の子やで、この子!!
図書室で倒れとってん。
なんや、熱あるみたいでさ…。
どうすることも出来ひんかったから、ここに連れてきたんよ。」
「熱…??
朝の子って…、屋上の??」
「そう、そう!!
その子や!!」
「は…?!」
熱で倒れたって…、相当ヤベエんじゃねぇの!?


