その日の夜、僕は夢を見ました。
今まではまゆゆやユナちゃんの夢しか見ていなかったのですが、
その日の夢は学校でぶつかったあの彼でした。
花畑で寝転ぶ僕の横に彼も寝転んでいました。
「名前はなんというんですか?」
僕はドキドキしながら彼に聞きました。
彼は小悪魔のような少し意地悪な顔で僕を見て
「あなたに教える義務はないでしょう?」
と言いました。
こういうひねくれた雰囲気も僕をドキドキさせます。
彼はいきなり僕の上にまたがってきました。
そしてそのまま顔が近づいてきて・・・・
ハッ
そこで目が覚めました。
僕の心臓はまだドキドキしていました。
もう考える必要もないようです。
これは恋です。

