Down Mountain Field



「上山田先生の沈黙が3分・・・怒っていますか?図星ですね?ただの冗談なのに?こどもくさいですねえ」


塚ちゃんはニヤニヤしながら白衣のポケットから手をだして僕の肩に腕をまわしてきました。それにしても、塚ちゃんは私服も白衣なのでしょうか?街中で完全に浮いていて恥ずかしいです。


「私から一つ忠告させてもらいたいのですがねえ、ヨシ江さんはもしかしたらオレオレ詐欺だと思いますがねえ」

「オレオレ?そんなこと言ってませんでしたが。女性でしたし」

「・・・・まあ、頑張ってくださいよ」

塚ちゃんとふみきりの前でバイバイしました。
サンマルクが目の前にあります。
僕はドキドキして出てきた冷や汗を手でぬぐいながらサンマルクに入りました。

サンマルクに入るとすぐに若い女性が僕の手をひっぱりました。
僕がさっき汗を拭ったせいか手がベトベトしていたので女性の手はすべって僕からすぐに離れました。

「うわっベタベタ・・・さとし君久しぶり!」


ヨシ江さんはすごくきれいで、全てが佐藤先生と真逆の清楚な女性でした。
身長がすごく高いので僕は見降ろされています。快感です。
やっぱりこう見ても思い出せませんが、こんな綺麗な人にはなかなか出会わないので一応候補に入れておくため、知ってるふりを続けることにしました。


「座って座って!今日は久し振りだから私のおごりだよぉ」

か、カワイイ。
リードしてくれる女性は僕の好みです。

「それで、相談ってなんですか。」

僕はこれ以上できないぐらいに優しい微笑みを浮かべてヨシ江さんを見つめた、つもりです。