<上山田side>
上山田先生がゲイじゃないことに、僕は自分でも驚くぐらい落ち込んでいました。たぶん人生でBEST3に入るぐらい僕は今落ち込んでいます。
コンピュータールームから帰る時、授業が終わって教室から出てくる女子高生の波。いつもならわざと手を横に出して皆の太ももを触ることができるこの時間を楽しみにしていました。だけど今の僕は違います。もう女子高生の太ももも、まゆゆとユナちゃんさえにも興味を失ってしまいました。
全部松田先生の冗談だったんだ。
僕をからかうための冗談だったんだ。
僕は自分に必死にそう言い聞かせました。
だけどやっぱり僕は彼に恋をしていたようです。
そう簡単に立ち直れそうにありません。
その時、僕の携帯がなりました。
僕の携帯がなるのは1年ぶりぐらいです。
時々自分が携帯を持ってるのを忘れるぐらい僕にとっては存在感が薄いアイテムです。
「・・・もすもす」
あまりにも電話にでなさすぎて、まず電話に出たらなんといえばいいのかさえも忘れていました。
「もしもし・・・」
電話の向こうの声は僕が聞いたことのない暗い女性の声でした。
「誰ですか」
「あっ、あのお。私です、私ですよ」
僕の知り合いみたいです。
「あの、お名前とご用件を・・・」
「えっ、覚えてないの?ヨシ江だよっ?」
ますます分かりません。まず僕には女友達というものが存在したためしがありません。
上山田先生がゲイじゃないことに、僕は自分でも驚くぐらい落ち込んでいました。たぶん人生でBEST3に入るぐらい僕は今落ち込んでいます。
コンピュータールームから帰る時、授業が終わって教室から出てくる女子高生の波。いつもならわざと手を横に出して皆の太ももを触ることができるこの時間を楽しみにしていました。だけど今の僕は違います。もう女子高生の太ももも、まゆゆとユナちゃんさえにも興味を失ってしまいました。
全部松田先生の冗談だったんだ。
僕をからかうための冗談だったんだ。
僕は自分に必死にそう言い聞かせました。
だけどやっぱり僕は彼に恋をしていたようです。
そう簡単に立ち直れそうにありません。
その時、僕の携帯がなりました。
僕の携帯がなるのは1年ぶりぐらいです。
時々自分が携帯を持ってるのを忘れるぐらい僕にとっては存在感が薄いアイテムです。
「・・・もすもす」
あまりにも電話にでなさすぎて、まず電話に出たらなんといえばいいのかさえも忘れていました。
「もしもし・・・」
電話の向こうの声は僕が聞いたことのない暗い女性の声でした。
「誰ですか」
「あっ、あのお。私です、私ですよ」
僕の知り合いみたいです。
「あの、お名前とご用件を・・・」
「えっ、覚えてないの?ヨシ江だよっ?」
ますます分かりません。まず僕には女友達というものが存在したためしがありません。

