Down Mountain Field

「何を馬鹿なことを…」

「じゃあ、なんでそんなに真っ赤になってんの?なんで俺と目合わせねーの?」

「それは…/// 松下先生がココで変なことしてたからっ!」

言った後にしまったって顔をした。
やっぱ見てたんだ・・・別にいいや。誘ってきたのはあっちだし・・・

「盗み見はよくないよ?佐藤先生のことでしょ?」

「…はい」

「佐藤先生がしつこいから、満足させてあげただけだけど。もしかして…嫉妬してんの?」

そう言いながら上山田先生の太ももの上に手を乗っけると上山田先生の体中の血が太ももに集まってきたみたいに熱くなった。そこだけ汗をかいてズボンにしみができていた。

「そんなやりたいなら、別にいーよ?」

「そ、それは…/// 」

上山田先生はまたリアル梅干しになった。しかも何年も漬けてきたみたいなやつ。
プルプル小刻みに震えるのをみて不覚にも佐藤先生を思い出してしまった。あの人の場合は倒れそうな震え方だけど。このへんで意地悪は終わりにしてあげよう。


「……プッ。うける」

心の底からこんなに面白いのは久しぶりだった。だけど一応、上山田先生のためにも、俺自身に言い聞かせるためにも、

「俺、ゲイじゃないし。期待しないで」

って言っておいた。

俺はホッとする上山田先生の顔を期待していた。
だけど予想外に彼は、落ち込んだようなショックをうけたような顔をした。
俺はそれを見なかったことにした。

こんなの許されるわけがない。