今日の一時間目は、俺と上山田先生とカノコが空きだった。
このきまずい三角関係・・・
俺はデスクに向かって忙しいフリをすることにした。
するとフワッと汗のにおいが漂ってきて、
隣をみるとカノコがすごく顔を近づけて俺を見つめていた。
「松下せんせぇ~、私、何カップだと思いますかあ?」
はぁ、またきた。
この人の自慢は、胸の大きさと仕事の速さだ。
この学校に来て何回聞かされたことか。
「・・・」
俺は無視することに決めた。
するとボソッと、でも明らかに上山田先生のダミ声で
「見るからにAカップですね」
と聞こえた。

