Down Mountain Field



「こんにちは。今日から数学教師をすることになりました。上山田哲学と申します。よろしくお願いします。」


今僕は職員室で、挨拶をしています。
隣に座ってる女の先生は僕をじっと睨んでいます。
僕の顔に何かついているのでしょうか?


「よろしくお願いします」


挨拶が終わった後に真っ先に僕に話しかけてくれた若い先生。
眼鏡をかけていて爽やかです。
CR13の生徒になかなか人気があるとか。
うむ。優しい男もなかなかいいですが、
僕のタイプではありませんね。
興味がない男には冷たくしてしまうタイプです。
私は挨拶を無視して荷物を持って、
YISで初めての授業をしにCR13に向かいました。


ガラッと扉を開くと、教室にいた女子が
ピタッと話をやめました。
もうすぐ授業が始まるというのに
ちゃんと席について教科書とノートを机に載せてる生徒は数えるほどしかいません。
可愛い女子は・・・・パッと見ただけでも数人いるようです。


「今日から数学を教えることになりました。上山田といいます。よろしくお願いします。」


「・・・」


何の反応もありません。
前の学校からこんな感じなので、僕は気にしません。