あれから僕はそのまま眠ってしまったようです。
目が覚めると、僕の横には松下先生の代わりに知らないおじさんが座っていました。少しがっかりです。
「上山田先生、便秘ですよ」
「何度も言わなくてもわかります」
「何度も?今初めて言ったんですけど」
「だけどさっき松下先生が・・・」
「松下先生?松下先生は昼ご飯を買いにコンビニに行ってるはずなので、保健室には来ないと思いますが」
松下先生はもしかして、ほかの先生に内緒で僕に会いに来てくれたのでしょうか?
密会ともいえます。密会という言葉の響きに僕の胸はまたドキドキしてしまいます。
これで3回目ですが、僕は興味のない男は無視をする主義です。
心配そうに寝かせようとするおじさんの手を振りほどいて、僕はまた職員室に向かいました。

