鼓動がどくどく。
あの瞬間のあの光景が僕の頭の中にべっとりこぶりついて離れません。
あの熟女な喘ぎ声が、ガムの様に僕の頭の中にこぶりついて離れないのです。
職員室の自分のデスクに顔をふせると、僕は泣きました。
あの熟女の喘ぎ声が、憎たらしくてたまりません。
ショックだったからでしょうか。
お腹がとても痛いです。
キリキリ…あまりの痛さに意識が遠のいて行きます。
「ま…つした…せんせいっ…」
目を覚ますと、保健室の天井がみえました。
あのまま倒れてしまったのでしょうか。
ふと横をみると、なんと松下先生がぼくを見下ろしてるではないですか!
「上山田さん。」
「…」
「どうして倒れたか分かりますか?」
「それはあなたがっ!」
「便秘、ですよ。」
「え…」
僕の顔は一気に熱くなりました。
恥ずかさに耐えられなくなったぼくは、
松下先生とは反対側の方向を向きました。

