クリスマス・ウサ

ウサは嬉しそうに、モグモグと食べ出した。


「美鈴さんも、ウサにあげていいですよ」


優斗は、残りのニンジンを美鈴に渡した。


「美鈴さん、コーヒーがいいですか、それとも紅茶にしますか?」


「じゃあ、紅茶をいただきます」


「かしこまりました」


優斗は、一礼してカウンターに戻った。


美鈴は、ウサにニンジンを差し出すと、またウサは嬉しそうにかじりついた。


「美鈴さん、紅茶が入りましたよ」


「はい」


美鈴は、半分残ったニンジンをウサの脇に置いて、カウンターのイスに座った。