クリスマス・ウサ

公園の上空まで来て、ウサは体を下に向けて下降する姿勢になった。


ソリは、公園の小屋の脇に緩やかに着地した。


優斗と美鈴は、ソリから降りた。


優斗は、ウサをソリから離した。


「美鈴さん、ご苦労様でした。寒いので中に入りましょう」


優斗は、ウサを抱え小屋のドアを開けた。


美鈴を先に中に入れて、優斗はドアを閉めた。


電気を付けて、ウサをテーブルの上に置いた。


優斗は、カウンターからダンボール箱を持って来て、中からニンジンを2本取り出した。


1本を小さく割り、ウサに差し出した。