クリスマス・ウサ

ウサは、屋根から降りて下へ行った。


優斗は、時計を取り出して見た。


時計は、午前4時50分を指していた。


「何とか間に合ったね」


「間に合って良かったですね」


「そうだね。そういえば、美鈴さん眠たくなったりしなかった?」


「大丈夫です。ソリで風を切って空を飛ぶなんて、そうそう体験できませんから」


「確かに、普通の人には体験できることじゃないね」


「言うの忘れてたけど、美鈴さん今夜のことは口外しないでね」


優斗は、バッグをソリに戻した。