クリスマス・ウサ

それから、優斗は急ピッチで家々を回り、ついに残り一軒となった。

午前1時過ぎからは雪が降り出し、優斗の帽子にはうっすらと雪が積もっていた。


美鈴も、優斗から貰ったサンタ帽に積もった雪を手で払った。


「最後の一軒はあそこだね」


優斗は、同じ様な屋根がずっと続く眼下の景色の中で、左斜めの方角を指差した。

ソリは、進路を左に向けて、最後の家の屋根に着地した。


再び、優斗はウサにプレゼントを持たせた。