翌日★



「ごめん・・・。あたしやっぱり正直でいたい。」



「いいよ。気付いてたから。」


やっぱり鋭かったね。桃・・・。


「ありがとう・・・!!」



「彗様とお幸せに。」


こんな時まであたしの幸せを祈ってくれるのですか?


こんな時くらい


泣いてもいいんだよ?



「じゃーな。」



桃は振り向かなかった。一度もあたしを見ることなく校舎の中に消えて行った。