───Pipipi‥ ベッドの上で携帯が鳴る。 「もしもし…」 電話の向こうの彼氏が あたしを現実へと引き戻す。 「明日なんだけど、会えないかな?何とか先輩に頼んで仕事早く上げて貰える様になったからさ。」 本当ならX'masは愛しい人と一緒に過ごすのが普通。 でも、あたしは、あのX'masから毎年1人で過ごしてきた。 誰かと過ごす気にはなれなくて···─────