柚紗とふたりきりになり、黙々と食べる。 柚紗は基本、食事中話すことはない。 てか、さっきのあたしおかしいわ。 さっきていうか、今日ずっと。 今まで体感したことのない、この胸の奥の音。 その正体は、知らない。 知らなくてもいいような気さえする。 「翔、ポテトもらっていい?」 いきなりの柚紗の声に少し驚いた。 「あ、うん。いいよ、どんどん食べて」 「うん、ありがとう」 柚紗は、ひょいっとポテトをひとつつまんで食べ始めた。