「わっ…!?」



ぽすっと音をたてながら先輩の胸へとくっつく。

驚きのあまり咄嗟に離れようとするも、ギュッと夏輝先輩に抱き締められたため、離れることはできなかった。



「どう?夏輝。雪乃ちゃんから抱き着かれた気分は?」


「…悔しいけど超嬉しい」


「ふふー♪周りの人がくっつくのって、見てて幸せだね。からかうの楽しいし!」



さゆり先輩はチラリと安西先輩と宮崎先輩を見ると、ニヤニヤしながら楽しそうに笑った。


「……」


…さゆり先輩って…もしかしてドS…?


抱き締められてるせいで顔が見えにくいけど、

声色からして、きっと良からぬことを企んでそうな気が…。