初デートは二人きりで?

目の前で繰り広げられる変わらぬ光景を呆然としながら眺める。



…もしかして宮崎先輩たちって…。


チラリと宮崎先輩を見てみれば、少しだけ頬が染まっている。



「………」



…うん。

多分…少なくとも宮崎先輩は…きっと、そう。


「…あの二人…どうかなるかもね」


「えっ…?」



その言葉に隣を見てみれば、優しく微笑んだ夏輝先輩が私を見ていて。



「…そうですね」



どうなるかはわからないけど、少しだけ見えた、
友達でも、ただの同級生でもないまた違う道。


先輩たちが、そうなればいいな…なんて思いながら、私は小さく頷いた。