(…好き)


好き。先輩が好き。


他の誰でもない…


夏輝先輩が好き。



甘い感覚に包まれながら、思い浮かべるのは全て夏輝先輩のこと。


限界を知らないこの気持ちは、留まることなく未だに増える一方で。



「……っ…」




溢れるほどの気持ちが、微かに震える手で先輩の服をギュッと掴む。


それに一瞬、先輩の体が小さく震えたかと思うと、


更にキスは深さを増して。