「先輩が私に思うことは、きっと私も先輩に対して思ってることです。

だから…先輩が私のことを嫌じゃないって言ってくれるなら、私も先輩のことを嫌になったりするはずがありません」


「………」


「先輩はかっこいいです。でも……やっぱり私は今みたいに、思うことをすべて言ってくれる先輩の中身の方が好きです」



先輩の言葉全てが、

嬉しくて。

恥ずかしくて。

でも幸せで。



「逆に先輩の外見はもうちょっと悪くなればいいと思います。かっこよすぎて恥ずかしいです」



少しだけ嫌味のように言ってみる。

でもこれは本音。

外見も中身もかっこいいなんて、私の心臓が壊れてしまうから。


すると暖かい先輩の手が、優しく頬に触れて。