大きな荷物を持ってきた先輩たちを見て何事かと思えば、

言われるがままにしているとこういう状況になっていて。



宮崎先輩にはメイク、さゆり先輩には髪のセットをしてもらっている状態。



…メイクなんて初めてだー…。



視線だけを動かして床を見れば、どれがなんだかわからないくらいに、

たくさんのコスメが散らばっている。



そしてしばらくの間されるがままになっていると、「できた!」という声と共に、体が解放された。


頭に「?」といっぱい浮かべながら先輩たちを見ると、二人そろって私を見ながら「おぉーっ」と声を漏らす。



…一体どうなってるの…?



首を傾げていると宮崎先輩に手鏡を渡され、私はそれを見てしばらくぽかーんとした。