青空ホイッスル


待ち合わせ場所は遥の家だけど、相変わらずでかいな-

遥のお母さんとお父さんは会社を経営しているんだ。


てか、チャイム押すのになんか勇気いるな-

…よし。おそ。

ピーンポーン~

【はい】

「私、菜々子。」

【ああ菜々子か…いいよあがって。】

「うん、じゃあお邪魔します。」

は~あがっちゃったよ。

てかどこだっけな、遥の部屋。

たしか~二階の一番奥だったような。

よし、行ってみよう。

コツコツ…

コンコン…

「はい、いいよ入って。」

「失礼します、あの今日は、2年前のことが聞きたくて、来たんだけど…」

「あぁ、2年前のこと…先に謝るよ。あれは、ただ菜々子に未来を犠牲にしてほしくなかっただけ。俺がいくっていったら、きっと2年もの間、一人で待ってるだろ、俺はただ彼氏をつくってほしかっただけだよ。」