「えっ今なんて言った」
「お前、昨日休んでたろ。遥、昨日ニューヨークに行ったんだよ。あっちのチームにスカウトされて。」
「そんなこと聞いてない…」
「まじでっ彼女に言わないなんて…あいつが戻ってくんの三年後だってよ」
どうして、遥はそんなこと言ってなかったのに。
「私、遥と別れたの」
「えっ何でだよ。あいつから別れようって言ってきたのか?」
「うん…」
「きっとお前に心配かけたくなくて言わなかったんだな」
遥…別れたのは、そう言う事だったの?
ね…遥、もう一度あなたに会いたい…
「会いたいよ…会いたいよ、遥に会いたいよ」
私はまた泣きじゃくった。
「菜々子、遥からメールとか来てないのか?」
「わからない…携帯みてないから。」
「みて見ろよ。」
「うん」
私は携帯を見た。
新着一件
メールがきてた。
from遥
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ごめん…この前は、あんな言い方して。
もう拓から聞いてるだろうから簡潔に言う。
俺を忘れろ。そして新しい恋をしろ。