入学式も無事におえた燐太は貰った入学資料を手に持ったまま
一人校舎の中を巡っていた。

いや、迷っていた。と言うべき状況である。


「どこぉ…ここどこおぉ!!何でこんなとこにいんのぉおお!?教室どこぉぉおお!!!!!!」


高校生にもなってこんなことで半べそかいている
何とも情けない奴である。

しばらく廊下をさまよった後、
不意に広いところへ出た。
そこは中庭のようだった。