「今日から学校だけど、なんか、自分が高校生になった気がしないです」

燐太がそう言うと、一樹が燐太の頭を撫でた

「まぁね。制服着たままだし、生活もそんなに変わらないからね。俺もそうだったしね」

撫でられた頭がじんわりと温かくなる。

生徒会長の青島一樹先輩。
そんな人と入学早々仲良くなれるなんてラッキーだ。

燐太はうきうきしながら一樹の後ろをついていった。